top of page
妖精ライト

​自己愛性パーソナリティ障害(NPD)とは

​米国精神医学会『DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)』

による診断基準

誇大性(空想、または行動における)、賞賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期に始まり、種々の状況で明らかになります。次のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。

 

  1. 自己の重要性に関する誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)。

  2. 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。

  3. 自分が特別であり、独特であり、ほかの特別なまたは地位の高い人達に(または施設で)しか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている。

  4. 過剰な賞賛を求める。

  5. 特権意識、つまり特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。

  6. 対人関係で相手を不当に利用する。つまり自分自身の目的を達成するために他人を利用する。

  7. 共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。

  8. しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。

  9. 尊大で倣慢な行動または態度。

​『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院(2014)より

上記で述べられているように、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は、自分は特別な存在だと思っており、他人が賞賛し特別扱いをされることが当然だと思っている特性があります。

いつか自分はとてつもない成功を収めると根拠なく思っており、自分の過去を大げさに誇張して話したり、自分が特別であることを示すために、有名人や成功者と懇意にしている、あの商品は自分が発明したなどと話します。

二面性があり、周囲の人に魅力的にふるまうので人気があることも多く、賞賛を常に求めるのでちやほやしてくれる取り巻きに囲まれていることも多いです。

自分が特別だと思っているため、他人が賞賛されたり輪の中心にいることを快く思わず、他人を否定したりこきおろしたり、自分以外の人に注意が向いていると腹を立てたりします。

​他者を支配しコントロールするために口先だけのことを言ったり事実と違うことを述べたりして相手を振り回します。

他者への共感力が圧倒的に欠如しており、長くつきあいのある友人などが非常に少ない、または全くいない、なども多くみられます。

 

*自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の特性の詳細な説明や関わり方などの記事を、以下掲載しています。合わせてご覧ください。
 

最新記事

1
2
bottom of page