もしかして私も自己愛性パーソナリティ障害(NPD)?
- Aira-Life-Coaching
- 2024年9月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2月22日

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)について、毎日 沢山の方からお悩みやご質問をいただきます。中でもダントツで多い質問はこちら。
「NPDについて勉強していくうちに、自分にも当てはまる所があるように思います。もしかして私も自己愛性パーソナリティ障害(NPD)?なのでしょうか?そう考えると怖くなります」
私もかつて、そのように悩んだ事がありました。NPDという言葉を知り学ぶ過程で、どなたも一度は突き当たる問題なのかもしれません。
結論から言うと「自分はNPDなのでは?」と思う時点で、NPDである可能性は非常に低いと思います。
NPDの特性として「自分の言動や思考をかえりみる事が難しい」「自己と向き合い反省したり内省したりが難しい」というものがあります。
ですから、自分の言動がNPDに当てはまるのではないか?と自問自答して自分をかえりみている時点で、NPDである可能性は低いのです。
ただ、これだけ沢山の方にご質問頂くと言うことは、もしかしたらそのように自分を振り返る事は、NPDとの関係のサバイバーの方には必要な過程なのかもしれません。
NPDのターゲットにされる、というのは自分にターゲットにされやすい点があったと言う事です。
ここで間違えないでほしいのは、だから自分が悪いと自責しないようにしてください。あなたが悪いわけでは決してありません。
NPDの人はターゲットにしやすい人を選んで、そこにつけ込み利用してきます。なので、自分のどこにその受け皿があったのか?と振り返る事は非常に大切な事です。
それによって将来再びNPDの被害にあわないようにするため。そして、自分を振りご自身のトラウマや傷などと向き合う事が、今まで感じていた生きづらさや苦しさの、解決の糸口になり得ます。
NPDのターゲットにされ苦しんだ多くの方が、回復しようと懸命に努力され、その経過として「自分はNPDではないのか?」という疑問にぶつかる、だからそのような質問をされる方が沢山いると言う事なのだと思います。
そのようにご自分と向き合っているあなたはNPDである可能性は低いと思います。
自分の傷やトラウマを振り返る事はとても辛い事。その苦しい挑戦をあえてされているあなた自身を、誇ってください。
過去や幼少期の事などを振り返り自分と向き合う事は、一人でするには限界になる事があります。フラッシュバック等が起こったり、精神的に非常に苦痛を感じたりする場合もあります。
その場合は、自分一人でなんとかしようとせず、医者やカウンセラーなどの専門家に繋がってください。
知識と経験のある専門家の元で、安心できる安全な場所で、安全な方法で自分と向き合うことが大切です。
また、やはり自分には本当にNPDの傾向があるのかも?と思う方も専門医にかかられる事をおすすめします。診断できるのは医師のみですし、もし本当にその傾向があって本人に改善しようという意志があれば、NPDは治療可能な障害です。専門家を頼りましょう。
NPDサバイバーの方がこのように自分と向かい合う過程で、心の傷や愛着の問題に気づくケースが多いです。自分の愛着スタイルを知ることは、真の回復に非常に有益です。
このような愛着障害や愛着スタイルについてもっと深く知りたい方は、
動画講座「愛着スタイルと愛着障害」をご覧ください。
各スタイルの特徴や形成される背景など詳しく解説しています。自分のスタイルを知るテスト付きです。きっと回復の手がかりがみつかると思います。
あなたが健やかで明るい未来へ向かいますように。
メンタルヘルス・依存症サポートワーカー/ライフコーチ
堂前宏美
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