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二股をかける自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の心理

更新日:2月19日

二股をかける自己愛性パーソナリティ障害(NPD)

特別な恋愛関係、パートナーシップを持つということは一対一の関係を結ぶ事、が一般的な考え方ですが、中には二股をかけたり同時に複数の人と関係を持つ人もいます。


二股をかけられた方の人は非常に苦しむのが常です。心を殺されるというか、もう一人の人と比べて私はダメなのだ、だから相手はあの人とも付き合ってるのだ、という圧倒的自己否定が襲ってくるのです。


苦しいながらも健全な自己肯定感をもってして、相手の二股や浮気がわかった時点で、はいさよなら、そんな人はこっちからお断り!とすっぱり見限る事が出来れば良いのですが、そうはいかず様々な事情から、又は相手からの愛情により自己肯定を満たしている場合には、なかなか離れることができず苦しみ続けてしまう場合もあります。


二股、浮気、不倫は自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人によく見られます。三角関係化もよく用いられる手法です。二股をかける自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の心理とは一体どういうものなのでしょうか。


あなたは相手の事をとても愛していて、他の人と同時に付き合うことなど、とても考えられないのに。


相手もあなたと一緒にいる時は優しく大事にしてくれて、あなたの事だけを愛してくれている様に振る舞う。あんなに自分を愛している彼が、他の人とも付き合って同じように優しくしてるなんて、想像できない。きっと他の人にはこんなに優しくしてないはず、本当は私の方を、そっちよりもずっと愛しているはず。


とあなたは思っているかもしれません。


Compartmentalization (自己の区画化)


同時に複数の人と交際できる人というのは、自分の中に沢山部屋を作っています。例えば「Aさんと交際している自分」を入れておく部屋、「Bさんと交際している自分」を入れておく部屋は別々です。Aさんと一緒にいる時は「Aさんの恋人の自分」が入っている部屋から自分を出してくる。Bさんと一緒にいる時は「Bさんの恋人としての自分」がいる部屋から自分を出してくるのです。



別々の自分がやっている事なので、罪悪感も生まれくい。だからAさんもBさんも同時期に、同じ様にに付き合う事ができる。二人とも同時に「私がこの人の一番」と思わせる態度を取る事が可能なのです。


このようにCさん、Dさん、Eさんの恋人としての自分がいる部屋を、どんどんと作っていくこともできてしまう。


その時と場合によって、一番都合の良い部屋から自分を出してきて対応しているのです。


この様に、自分の中に細分化した部屋を作ることをCompartmentalization (自己の区画化)と言います。


Compartment は小部屋、区画のこと。その部屋を幾つも作る事が、Compartmentalization です。


だから、二股をかけられているあなたは、他の誰かと比べて優れているとか劣っているとか、考える必要はありません。違う部屋に入れられているだけなのですから。


私が個人的に、Compartmentalization を良く表しているなあと思うのが、漫画の『凪のお暇』です。


主人公の凪ちゃんがお付き合いするキャラクターで、ゴンさんという男性がいます。 このゴンさんこそ、Compartmentalizationを無意識に行なっている人物だと私は思います。


なんとも魅力的なキャラクターなのですが、この彼のCompartmentalizationに、主人公の凪ちゃんは振り回されてボロボロになってしまいます。


現在この漫画はまだ連載中で、ゴンさんの内面にも色々変化が見られており、興味深く気になるところです。


ストーリー前半の、彼のCompartmentalization の本領が発揮されているお話には、彼がいかに魅力的に、いかに悪気がなくCompartmentalizationをしているか、 がとても良く描かれてあると思います。興味のある方は是非読んで見てください。



*さらに自己愛性パーソナリティ障害のサイクルや、他の手法について詳しく知りたい方は、




をぜひお読みください。


  

*オンライン講座 2月22日(土)午前10時~11時半

・リアルタイム受講もアーカイブ視聴のみもOK 



カバートコミュ―ナルなど5つのタイプを詳しく解説し、例をあげてその典型的な言動や対処法、そしてターゲットが受ける影響について、わかりやすく解説します。



あなたが健やかな明るい未来へ向かいますように。

 

NPDサバイバー回復コーチ

堂前宏美



参考

『凪のお暇』作者:コナリミサト 出版社:秋田書店




コメント


森の木

下記の内容に当てはまる場合は
「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」の可能性があります

相手の言動で以下のパターンに当てはまることはありませんか?

もしあてはまるなら相手は「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」の可能性があります。

  • ​あなたとの関係に第三者を持ち込もうとする(元恋人、他の友人、他の同僚など)

  • あなたが傷つくようなことをしたり言ったりした事を覚えていない、又は本気でなかった/冗談だったなどとごまかす

  • 冷たい態度をとった後、非常に優しくなる

  • 別れても友達でいようなどと言って関係を保とうとする

もしあなたが相手のこのような言動に傷つき悩んでいるなら

まずはあなたの頭の中でこんがらがってしまった糸を少しずつほぐしていきましょう

 

自分に一体何が起きているのか 相手との関係に何が起きているのか

だんだんとそれが見えてきます

やがてはっきりとクリアに理解した時

初めてあなたは自分にとってベストな選択ができるようになる

私がそのお手伝いをします

 

自由な心を取り戻して​ より良い自分の未来へと進んでいきましょう​​​

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