供給され続けないと生きれない自己愛性パーソナリティ障害(NPD)
- Aira-Life-Coaching
- 1月30日
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更新日:3月2日

NPDの人の特徴として、自分を特別な存在だと思う誇大性、他者を搾取する、というものがあります。
この欲求を満たすために、NPDの人は常にそれを与えてくれる「供給源」を必要としています。例えば、自分が特別であると認めてくれる周囲からの賞賛。または、尊大な態度を取りこき下ろしたり利用したりする他者の存在。
それらを「ナルシスティック・サプライ」と呼びます。
そして、それらを与えられても与えられても、決して満足することはありません。「自己愛性パーソナリティ障害の治療」でもご説明したように、NPDの人は自信があるように振る舞う姿とは逆の、本当はもろく低い自己肯定感を持っています。そのもろい自己を守るために誇大性を身に着け自分は特別な価値がある人間だと思い込んで自分を守っているのです。
ですのでそれを証明してくれる「サプライ」が常に与えられていないと不安になります。供給され続けないと生きれない自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は、サプライを絶え間なく必要としているということです。
サプライには主に二種類あります。「ポジティブサプライ」と「ネガティブサプライ」です。
ポジティブサプライ
自分は特別な存在であるという誇大性を満たすためのサプライ。
・周囲からの誉め言葉
・仕事などで賞賛や表彰されること
・特別扱い
・コミュニティやグループのなかでちやほやされる
・社会的地位を持つ人たちと懇意にする
・高価な車やブランド品
・幸せに見える家族と出来の良い子供たち
ネガティブサプライ
自分が周囲の人達よりも力を持っており、他者は自分のために犠牲になっても尽くすべき、利用し搾取することを満たすサプライです。
・他者に対する蔑み、こき下ろし
・他者を支配し優位に立つ
・他者を虐待して苦しむ姿
・境界線を越えて他者の領域に侵入し、搾取する
・自分の成功や利益のために他者を利用する
上記のようなサプライに自分がなってしまっていないかどうかチェックしてみましょう。
・相手の言うことを何でも聞く
・反論する気持ちも起きない
・常に褒め言葉を与えないといけないように感じる
・自主性が失われる
もしもそのようなサインが自分に見られたら、一度客観的に状況を見直してみましょう。信頼できる第三者に相談するのも良いでしょう。
あなたが健やかで明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美
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