自己愛性パーソナリティ障害(NPD)のDARVOという手法
- Aira-Life-Coaching
- 2月5日
- 読了時間: 3分
更新日:2月22日

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)のDARVOという手法があります。ターゲットを支配しコントロールするために、頻繁に用いられます。
「DARVO (ダーボ)」は英語の単語の頭文字をとって作られた造語です。
DーDeny(否定する)
AーAttack(攻撃する)
RVO-Reverse Victim and Offender(被害者と加害者を入れ替える)
詳しく見ていきましょう。
DーDeny(否定する)
自分の罪や過ちを認めない。ガスライティングや嘘を用いて、被害者の感情や訴えを「気にしすぎだ」とか「大げさだ」などと矮小化や否定をする。
A-Attack(攻撃する)
自分は悪くないと主張するため被害者を攻撃する。疑問を投げかける被害者に対して疑いをかける。
RVOーReverse Victim and Offender (被害者と加害者を入れ替える)
まるで自分こそが被害者であるように議論をすりかえ、被害者を加害者に仕立てる。そうすることで傷を負っている被害者をさらに傷つける。
このように、DARVOを巧みに用いることにより、自分の加害の罪から逃れ、被害者を心理的にコントロールします。上に挙げたガスライティングや嘘、被害者のふりをする、に加えてスミアキャンペーンやサイレントトリートメントなども用いて、被害者が「もしかしたら自分のほうが間違っているのかも?自分が悪いのかも?自分がおかしいのかも?」という自己否定するようになっていきます。
同時に、周囲からも加害者が被害者のように認識され、被害者に非があるように思われたり、信用を失ってしまいます。
DARVOを用いられ続けることにより、被害者は自分自身について否定的な見方を刷り込まれ、自信をなくし自己価値を疑うようになってしまいます。自己肯定感が低くなり、うつ状態や不安感が高くなるなど、身体的にも精神的にも被害を受けます。そして、PTSDなどの症状が起きることもあります。
このような被害にあわないために、まずはDARVOについての知識と情報を得ましょう。自分は心理的虐待にあっているということを認識すること。信頼できる友人やサポートネットワークと繋がり、助けを求めること。周囲の人や第三者にとって被害がわかりにくいように巧妙に行われることも多いですので、できれば虐待されたことは今後必要になるかもしれないのでメモや記録をとっておき、証拠のメッセージなども消去しないでおきましょう。
このような手法はNPDのタイプによって言動へ表れ方が異なります。NPDの5つのタイプについて詳しく知りたい方は、
それぞれのタイプを詳しく解説し、例をあげてその典型的な言動や対処法、そしてターゲットが受ける影響について、わかりやすく解説します。
*リアルタイム受講は終了しましたが、アーカイブ視聴お申込2025年3月22日まで受け付けております。
あなたが健やかな明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美
References:
LaKeisha Fleming, ”How Narcissists Use DARVO to Avoid Accountability" VeryWell Mind, 2023
Comments